センターの研修等

経験者研修Ⅱ 教科指導研修①(教材研究)

 6月30日(金)に経験者研修Ⅱ 教科指導研修①(教材研究)が行われました。

 午前中に「授業設計の基本」として、授業の作り方や指導案の作成方法について再確認しました。また「道徳科の授業の充実に向けて」として、道徳の教科化になった理由や授業の進め方についての講義を行いました。午前中の講義ではともに指導案作りに着目した内容を行いました。

 午後には「特別活動の指導の充実に向けて」として、特別活動の内容や児童生徒の成長にとても大切な授業であることなど、演習を交えながら行いました。

 最後に、2学期に行う授業の指導案検討を、担当のいわき市教育委員会研究指導員と共に行いました。研修者からも充実した検討会となったという声が聞こえました。

 8月21日(月)には、今回検討した指導案をもとに、模擬授業研修を実施します。充実した研修になることを期待しています。

特別支援学級等教育講座

 6月26日(月)に「特別支援学級等教育講座」が行われました。小・中学校あわせて48名が参加しました。この講座は実際の授業の様子を撮影した動画を活用しながら、特別支援学級の学級経営、指導法の研修を行い、特別支援学級担当教職員としての資質の向上を図ることをねらいとしています。
 はじめに、総合教育センター指導主事より、本講座のねらいと授業研究の仕方について講義がありました。授業研究を進めるうえで大切にしたいことは「子どもの姿を事実で見る」ことであり、ここから児童生徒の「普段の行動の見取り」につながっていくという話がありました。


  授業提供者であり、本講座の講師を担当していただいていた平第一小学校・自情学級の担任の先生から、授業者としての思い、参観するポイントについて具体的にお話がありました。
 
 研修者は授業での事実を記録しながら実際の授業映像を視聴しました。記録用紙も併せて参考に載せます。


 授業動画視聴のあとは、小グループに分かれて事後研究を進めました。自己紹介、司会者、記録者を決め、対象児童の「本時の目標」を確認し、対象児童の「本時の目標」の場面での事実について話し合いました。さらに対象児童が「本時の目標」を達成できたのかの確認、「本時の目標」の妥当性の検討、次の目標のアイデアを出し合いました。講師の先生に率先して質問するグループもあり、各グループでは充実した協議が行われました。

 この研修で学んだことをぜひ各学校で先生方への伝達・共有を行い、本日の先生方の学びをたくさんの先生方に広げていただきたいと思います。

ふくしま未来をひらく読書の力プロジェクト 読書活動支援者育成事業いわき地区研修会及び学校司書研修【県主催】

 6月13日(火)に「第3回学校司書研修」が行われました。午前中は、蔵書管理に必要な、図書の装備についての情報交換と協議が行われました。

 各学校の取組について情報交換をしながら、学校司書が子どもたちの読書活動の推進のために、円滑かつ効率的に図書館サービスを提供できるよう、課題を出し合いながら、活発な協議が行われました。

 また、午後は県教育委員会主催の「ふくしまの未来をひらく読書の力プロジェクト 読書活動支援者育成事業いわき地区研修会」が行われました。

 まず、子どもの読書環境を豊かにする会の工藤滋子氏が、講話「ブックトークについて」を行いました。長年市内の小学校を中心に、子どもたちにブックトークや読み聞かせをされてきた経験をもとに、学校における取組みや、適切な本の紹介をしていただきました。

 続いて、NPO法人富岡町3.11を語る会で語り部をされている北村育美氏が講話「震災について伝えたいこと」を行いました。

 北村氏のお話は、東日本大震災で、支援する立場から経験されたお話で、参加者からは「震災を知らない子どもたちにも、伝えていかなければならない内容だった」「震災のことを教訓に、今後防災に関しても子どもたちに伝えていきたい」などの感想がありました。

校長実務研修②

6月19日(月)に校長実務研修②を実施しました。

はじめに、学校管理について、学校教育課管理主事より講義がありました。学校を管理する際の視点について再確認するとともに、危機管理や保護者・地域との連携について学びました。

続いて、組織的な支援の充実について、総合教育センター教育支援室長より講義を行いました。特別支援教育にかかるいわき市の現状や組織的な対応、教育支援室の活用などを学びました。

最後に、「『新たな教師の学びの姿』の実現に向けて」を総合教育センター所長より行いました。様々な資料に基づいた講義とそのことを踏まえた協議を行うことで深い学びにつながりました。

本日の学びを是非学校経営に活かしていただければと思います。

初任者研修〈授業研修①〉

 5月25日(木)に「初任者研修〈授業研修①〉」が行われました。初任者小・中学校あわせて64名が参加しました。

 はじめに、学校教育課課長が「いわき市の学校教育の現状と課題」の講義を行いました。

 鈴木課長からはいわき市の学校教育の現状だけでなく、日々、先生方一人一人が「生きがい」や「やりがい」をもって、仕事も人生も充実できるよう、「ワーク・ライフ・バランス」の大切さについて、お話をいただきました。

 次に総合教育センター指導主事が「授業づくりの基礎・基本」の講義を行いました。理想の授業へのイメージと、授業者としてのこだわりについて考え、授業づくりにあたっての、教材研究や単元計画、評価の在り方といった基本的なポイント・考え方について確認しましたn

 午後の研修では、「授業の進め方」の講義・演習を行いました。実際に自分が研究授業を行う教材を持ち寄り、前半は単元構想シートを作って単元全体の流れをつかむ活動、後半はそれを基にした学習指導案の作成でした。

 短い時間の中、初任者たちは教科書や指導書、学習指導要領解説とにらめっこしながら、苦戦しておりました。

 「単元のまとまり」や「身につけさせたい資質・能力」、「児童生徒の実態」を意識して、一単位時間の授業を構想していくことは、教師のやりがいや授業力の向上につながっていきます。

 「ローマは一日にしてならず」です。初任者には、今後の研究授業や日々の授業を通して、授業構想力を磨いていってほしいと思います。