2024年10月の記事一覧

図書館教育担当教員研修

 9月24日(火)に「図書館教育担当教員研修」を実施しました。この研修は、「学校図書館の機能を向上させ、児童生徒の読書活動や学習活動の充実を図るために学校司書の活用について研修を深める」ことを目的とし、新任の図書館教育担当教員22名と学校司書40名が参加しました。

 はじめに、昨年度、東北地区図書館研究大会で日々の実践を発表されたいわき市立小名浜東小学校といわき市立錦小学校の先生から、「学校図書館の機能の充実と活用について」というテーマで、各校の実践を発表してもらいました。

 両校の発表内容は、学校運営ビジョンや児童の実態や課題に基づいた計画性のある取組で、教員と学校司書が連携し、多くの創意工夫のある実践がありました。研修者は学校図書館の活用、また、そのための教員と学校司書の連携について、具体的に知ることができました。

 次に、「子どもたちが学校図書館を好きになるイベント・行事を考える」というテーマで、教員と学校司書の協働ワークショップを行いました。架空の学校名をつけるところから始まり、同じ学校のメンバーとして、学期ごとのイベント、それを実現させるための役割について話し合いました。

できあがった企画書です。

 ワークショップを通して、教員、学校司書ともにそれそれの役割を自覚するとともに、学校図書館の機能を活性化させるための連携の在り方や対話の大切さについて学ぶ機会となりました。

 各学校でも、それぞれのよさを生かし、学校図書館の新しい価値を創造していく取組を期待いたします。

不登校対策講座(後期)

 10月3日(木)、「不登校対策講座(後期)」が実施されました。初任者研修、新規採用養護教諭研修、経験者研修Ⅱを兼ねて118名が参加し、一日研修が行われました。

 講師を務めてくださったのは、8月に実施された不登校対策講座(前期)でもお世話になりました、FR教育臨床研究所 所長 花輪敏男 様です。

 8月の前期で学んだ「FR式不登校対策チャート(基礎編)」をベースに、今回はその応用編を学びました。会場の声を拾い、質問にきめ細やかに対応いただきながら理論的な研修が進んでいきました。

 インシデントプロセスによるケーススタディーでは、校種や所属校が偏らないようなグループを編成するとともに、グループごとに想定ケースへの対応策を生み出していきました。自分が担当だったらどう取り組むかという視点で考え、実践力を高めました。

 スモールステップを確実に、丁寧に踏むにあたっての様々な配慮点について学ぶことができました。増加傾向にある不登校の現状に真摯に向き合い、対策を講じることの重要性を痛感した研修となりました。