センターの研修等

児童生徒理解教育講座

8月23日、児童生徒理解教育講座を行いました。

午前中は本センター教育支援室長より認知特性や障がい特性に関する児童生徒理解と校内でのケース会議の持ち方について演習を交えた講義を行いました。

短時間でも行えるケース会議の方法に研修者からも実際に行っていきたいとの多くの声をいただきました。

午後は、星槎大学の三田地真美先生にオンラインにて講義を行っていただきました。

子どもの気になる行動の見方と対応の仕方と題して、応用行動分析学をもとにした行動の見取りから支援策の立て方について講義いただきました。また、スクールワイドPBS(Positive Behavior Support=望ましい行動を育てる)の事例から学校全体で子どもへの共通理解に基づいた関わり方をどう推進していくかについてお話しいただきました。

子どもの動画資料から行動のABCフレームを活用して分析しました。

子どもの姿に答えがある。

困っている子ども、悩んでいる保護者にどう寄り添える支援ができるのか。これまでの指導を振り返るよい機会となりました。

 

幼児教育講座②「音楽療法」他

8月19日、幼児教育講座②を福島学院大学より佐藤敦子先生をお招きし、ご講義いただきました。

佐藤先生は、昨年に引き続き、コロナ禍でも園児が楽しめる音楽活動についてご講義いただきました。

前半は先生のご専門である「音楽療法」を取り入れた実践について、後半は楽器やダンス、様々な遊びの工夫を演習しながら学びました。

長胴太鼓による演習。

色音符によるトーンチャイムの演習

一つの曲を完成させるにつれ、参加者にも一体感が生まれました。

ダンスや遊びの演習では、その場で間隔をとりながら行いました。

佐藤先生の情熱あふれるお話と音楽の楽しさが伝わる内容に研修者もぜひ2学期から取り入れたいとのたくさんの声をいただきました。

幼児教育講座①「幼児期の発達障がいとその対応」

8月19日幼児教育講座①として、郡山市より発達支援室ひだまり室長の齋藤忍先生をお招きし、幼児期の発達障がいの理解とその対応について研修を行いました。

学習指導要領に示されている指導のポイントや障がいのある子どもへの具体的な配慮事例などをたくさん紹介していただきました。

市内の幼稚園やこども園、保育所から多くの先生方に参加いただきました。

・「これまで障がいについて『わかったつもり』で指導していた自分に気づいた。

・気になる幼児の特性と重なるお話をたくさん聞くことができた。これからの支援につなげていきたい。

など、たくさんの感想をいただきました。齋藤先生に子どもの行動の見取り方や支援案を講じる上でのポイントを丁寧にお話しいただき、大変理解が深まったようです。ぜひ今回の学びを2学期からの子どもの支援につなげていってください。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校理科)ICTを活用した授業実践等

8月18日(木)授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(小学校理科)を実施いたしました。

令和3年度、4年度の理科コアティーチャーの小黒先生を講師に迎え、理科の授業づくりについて講義・演習を行いました。

最強のティッシュの折り方を探る導入で研修者もリラックス。お盆明けですが、多くの先生方に参加いただきました。

講義の前半は「理科の見方・考え方」を生かした授業について先生の実践を紹介していただきながら授業づくりに。そして後半は、様々な教材を紹介いただき、研修者も体験しながら学びを深めました。

コンデンサーに蓄電した電気の量を比べます。

シュリーレン現象を長いパイプを使って観察しました。この他にも星座の観察シートの作成や太陽の動きを空間的に捉える工夫などたくさんの授業のヒントをいただきました。

 午後は授業力向上講座Ⅱとして、福島市立三河台小学校より野口先生にご講義いただきました。理科の授業づくりを子どもの姿から構築する授業づくりについてお話しいただきました。

具体的な子どもの姿や言葉から授業展開を考える野口先生の授業づくりの方法や授業力向上のための省察について学びました。

研修の後半は、ICTの活用場面や方法についてのグループ協議を行い、野口先生の示した6つの視点で整理しました。

班の協議を全体で共有しました。

講師の先生も一つ一つの班の発表をメモしながら助言してくださいました。インプットとアウトプット、様々な角度から授業づくりを振り返る深い学びの時間となりました。

ⅠⅡの講座での学びを2学期からの各校における理科教育の充実にぜひ生かしてください。

授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ(中学校社会)ICTを活用した授業実践等

 8月22日(月)に授業力向上講座Ⅰ・Ⅱ中学校社会を行いました。

授業力向上講座Ⅰ(基礎)は、講師の平第三中学校の志賀博史先生から、社会科の本質に迫る授業の設計について、ご講義いただきました。生徒の興味関心を高めるような実物の提示、驚きや笑いをもとにした授業の導入の工夫の仕方など、中学校社会科の授業づくりで大切なことをお話しいただきました。

 授業力向上講座Ⅱ(実践)は、泉中学校の渡邉耕至先生を講師に招き、単元構造ワークシートの活用、思考ツールやICT活用について、豊富な実践をもとにご紹介いただきました。単元構想をもとに思考を繰り返しながら課題解決力を高めていくことの大切さや、生徒の考えを深めるための思考ツールを使った思考の可視化の重要性について、演習を交えながらお話しいただきました。

 研修者からは、「資料の効果的な活用が深い学びにつながると感じた」「指導要領や指導書をもとに、この単元や授業がどのような意味をもち、どのような指導が必要なのかを把握してから準備を進めていきたい」(授業力向上講座Ⅰ)、「しっかりと単元の見通し(問いの構造図)をもって、ICTを活用し思考の可視化をしていきたい」「単元構造ワークシートを見直し、その時間に何をつかませるか、その際に有効な思考ツールはあるかを考えていきたい」(授業力向上講座Ⅱ)などの感想が見られました。